X
おるすわん図鑑 vol.19〜性格も良く素直。その上世渡り上手な出来すぎ君〜キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
2019/03/27
キャバリアのことは「できすぎ君」と呼んでいます。
甘えん坊だけど聞き分けが良く素直。
わん友であるママさんとの長話が終わるまで、お行儀良く待ってくれます。

「ご家族の中で一番のお気に入りは誰?」と尋ねると、ママさんは笑いながら「ウチの家族は全員、自分が一番と思ってるよ。」とのこと。
お世話は、ママさんが担当だけど、自分に対してと同じくらいお姉ちゃんやパパさんに甘えているとか。
わんこ界のできすぎ君は、世渡り上手でもあるようです。

 

 

キャバリアの気質

性格面は満点!でも健康面には注意が必要。

この犬種は「理想的なコンパニオンドッグ」と言われるだけあって、基本的に穏やかで人や犬に対してフレンドリー。
知能も高く、しつけに苦労することはないと聞きます。

その反面、健康面でのケアは欠かせません。
中でも健康診断はこの犬種には非常に大切
かかりやすい疾患の範囲は、心臓・骨・関節・目と広範囲にわたります。
シニアまでは年1回、シニアになったら少なくとも年2回の受診が推奨されています。

特に気を付けたいのは心疾患
米国での調査では、実に5歳までに半数以上のキャバリアが、また10歳ではほぼ100%が僧帽弁(そうぼうべん)疾患であることが判明。
そのため、米国の獣医さんは「キャバリアには激しい運動はさせないように」と注意されるケースが多いそうです。

キャバリアが必要とする毎日の散歩は1時間程度と言われるものの、他犬種と同様に、運動により筋力やスタミナをつけ、肥満を予防することは大切。
運動方法と量を決めるにあたって、健康診断を受けさせてはいかがでしょうか?
検査結果を基に、わんちゃんの現在の状態に適した無理のない運動方法を検討することができます。
また、若いわんちゃんについては、健康な状態の記録をとっておくことで、年齢に伴う変化の傾向を確認でき、将来を見据えた予防策も立てられます。

たとえ心臓や股関節形成不全の問題が指摘されても、症状が出ていなければ、運動のさせ方を工夫することで、発症を少しは遅くすることができるかもしれません。

例えば、
・1時間の散歩を数回に分ける
・極端な寒さや暑さ、そして湿度の高い時期は、屋内でのドッグダンスやバランスボールでの運動
・専門家によるハイドロセラピー等に切り替えれば、心臓への負担が減少
・気候が良ければ、里山や低山をハイキング
適正なペースを守り、水分を十分に補給することで、充分に楽しめるはずです。

なお、キャバリアと暮らすご家族には、日頃から実行していただきたいことがあります。
それは、就寝時のわんちゃんの呼吸数を記録すること。

特に暑い、寒いまたは湿度が高い訳でもなく、長時間の、または激しい運動をしていない場合で、わんちゃんが寝ている間の呼吸数が増えるようであれば、病院で診察してもらいましょう

 

 

キャバリアとお留守番

分離不安になりやすい犬種!しっかりとした対応を。

キャバリアにとって、孤独は大きな弱点
分離不安になりやすい犬種と言われています。
この犬種が独りで過ごせるのは最長6時間(子犬は最長2時間)までと考えているようです。
キャバリアが見せる典型的な分離不安の症状および問題行動は以下のとおりです。
〇 吠え続ける
〇 排泄の失敗
〇 家具等、かじってはいけないものをかじる(ご家族の不在中)
〇 自分の体を舐め続ける→皮膚炎
〇 震え、過呼吸、呼吸困難、大量のヨダレ、教えられた場所以外での排泄(ご家族の出発時)
〇 過度の興奮(ご家族の帰宅時)
〇 消化不良、倦怠、鬱

分離不安について、この犬種で最も注意すべきは肉体的な症状
心疾患の可能性を考えると、特に過呼吸や呼吸困難は避けなくてはなりません。

「家具などをかじる」は、他犬種では留守番中の退屈しのぎもある一方で、キャバリアはむしろ孤独によるストレスを発散していると考えられています。
ストレスが原因であれば、叱ることは逆効果。
行動を矯正するよりストレスを軽減する方法を考えましょう。

お留守番前に適切な運動を十分させて、排泄と食事を済ませるこで少なくとも数時間は寝て過ごせるため、ストレスを感じる時間は短くなります。

海外のご家族が実施されている対策は以下のとおりです。
〇 お留守番トレーニング
〇 クレート、預かり施設やドッグウォーカーの利用
〇 別の犬や他のペットを迎える
〇 長時間の留守番の場合は、途中で帰宅して排泄と散歩をさせる
〇 家族や知人に依頼して、家族の不在中に様子を確認してもらう
〇 職場等に同行させる

関連記事:お留守番のストレスから愛犬を守る方法

 

Furbo(ファーボ)ドッグカメラをご利用することで、外出先からでも双方向のコミュニケーションやおやつタイムが可能。
わんちゃんが動き出したら、アクティブドッグ通知がお手元のスマホに届きます。
すかさず声をかけることで、わんちゃんも安心できるのでは?

冒頭で紹介したご家族のお姉ちゃんは、春になったらお仕事で家を離れる予定。
ご本人は「ちょくちょく会いにくるからね」と、毎日わんちゃんに話しかけているそうです。
離れても互いを思う気持ちは同じ。
ママさんの目に少し光るものを見た気がしました。
Furboメールマガジンに登録(無料)
Furboメールマガジンに登録(無料)