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おるすわん図鑑 vol.18 〜スタミナと粘り強い性格が自慢!ボーダーコリー〜
2019/02/07
みなさんにとって、ご自身の愛犬は、どのような存在でしょうか?
「家族」と即答される愛犬家は多いことでしょう。
「パートナー」や「子供」「恋人」という方もおられるかもしれませんね。
「ボーダーコリーって、どんな犬?」と、この犬種を熟知する方々に尋ねたところ、その中に「相棒になれる犬」という回答がありました。
今回は、「ボーダーコリーが相棒になるまで」を採りあげたいと思います。

 

ボーダーコリーの気質

異常ではない運動欲求あり。都会での生活に注意が必要!

ボーダーコリーは、大きくショータイプワーキングタイプに分けられ、姿かたちは千差万別。
ショータイプは、頭も胴体も大きく幅広で、足が太くて短く、ガッチリした印象。
対照的に、ワーキングタイプは、細身で頭も小さく、胸が深くて足が長く、いかにもスピード・ランナーを想像させます。

ボーダーコリーは、尋常ではない運動欲求とスタミナの持ち主
他犬種では2歳ごろに体の成長が終わり、体力のピークを迎え、静かに過ごす時間が増えていきます。
一方、ボーダーコリーは、2~4歳くらいまでは、2時間以上走り回っても、30分も休憩すれば充電完了。
再び遊ぶ意欲満々で「さぁ、次は何して遊ぶ?」と、キラキラした目でご家族を見つめます。

この犬種は、動くものを追う本能が非常に強いことも特徴的。
自動車・バイク・自転車だけでなく、ランナーや鳥、新幹線まで追いかけようとします。特に都会の生活は危険がいっぱいなので、わんちゃんの安全を守るためにも、しつけは欠かせません。

 

固い意思の持ち主。飼い主さんの粘り強さがしつけの秘訣

この犬種は一般的に「運動が大好きでスポーツ万能」「知能が高い」と言われますが、一緒に暮らしてみると「決してしつけ易い犬種ではない」そうです。

その理由は、牧羊犬に求められる特性が、関係しているかもしれません。
古来、牧羊犬は、広大な野山で羊を外敵から守り、まとめてきました。
羊飼いの目が行き届かないときは、自分で判断し行動しなければなりません。
そのためか、この犬種は、人間のリーダーシップを受け入れていても、確固とした自分の考えを持ち続けます。


実際、ご家族がいる間は優等生だけど、不在になった途端、ご家族が大事にされているものをかじるという話を良く耳にします。
「スマホを放置したパパが悪い」「ママがいないんだから羽根布団で遊んでも良いじゃん」と、自分に都合よく解釈するようです。

ボーダーコリーは、非常に粘り強い気質の持ち主です。
ご家族が「少しくらい良いか」と甘くすると、彼らの思うツボ。
「出禁ルール」は存在しないと思うのか、侵入から盗み食いへと一気に作戦を実行に移します。
絶対に守らせたいルールは、ご家族が粘り強く貫くことが大切。

「相棒」という言葉の語源は、江戸時代の駕籠(かご)かきで心棒を担ぐ2人の姿を現したものだそうです。
2人が、エッホエッホと互いに声をかけ、歩調を合わせて長い道のりを進む姿には、「パートナー」のスマートさはありません。

互いに自分の気持ちや考えをぶつけ合ううちに、いつしか以心伝心の間柄になっていく。人とボーダーコリーの関係には、むしろ泥臭く、汗臭い「相棒」の方がふさわしく思えます。

 

ボーダーコリーの分離不安

分離不安の症状や問題行動には要注意。ストレス軽減がカギ

海外の調査によれば、この犬種で重篤な分離不安の症状または問題行動を見せたわんちゃんは意外と多かったようです。
この犬種が見せた分離不安の典型的な症状と問題行動は以下のとおりです。
  • 穴を掘る
  • 家具やドアなどかじってはいけないものをかじる
  • 自分の体を舐め続ける、尻尾の毛をむしる
  • 過食・嘔吐・下痢・過呼吸
  • 吠え続ける、遠吠え
  • 失禁・排泄の失敗
  • 大量のヨダレ
  • 自宅内で家族に付きまとう
  • 攻撃的になる、落ちこむ

他犬種と同様に、子犬は分離不安の問題行動を見せるケースが多い一方で、成犬になるにつれ、ご家族のライフスタイルに慣れていき、大半の場合は、問題が解消されるそうです。

対処法の例:
  • 出発時におやつやコングを与える
  • TVやラジオを付けていく。(動物専門チャンネルやテニスの試合が人気)
  • かじっても良いオモチャを与える
  • 預かり施設やクレートの利用
  • 外出先から自宅に電話をかけ、メッセージ機能を利用して犬に呼びかける
  • ペットシッターまたは友人に頼んで散歩してもらう
最も多い問題行動は、吠えること
ご家族が出発の準備を始める頃から、ソワソワし始め、鼻を鳴らして付きまとい、ウロウロ歩き回ります。
ご家族が家を出る瞬間に激しく吠え、その後もしばらく続くものの、あきらめると自然に収まることが多いと聞きます。

自分の体を舐める行動は、ひどくすると毛が抜けるだけではなく、皮膚炎を引き起こします。
また、尻尾の先をかじるのは、特に運動不足から来るストレス行動。
預かり施設やペットシッターの利用など、ストレスを軽減する方策を執る必要があるかもしれません。

最善の予防法は、お留守番前のわんちゃんに、十分運動させ、排泄と食事を終わらせること
疲れて満腹になれば、2~3時間は寝て過ごします。
孤独を感じる時間が減り、ストレスも軽減されます。

 

分離不安か退屈しのぎかの見極めが大切

特にこの犬種で上記の問題行動を見せるケースは、原因が分離不安ではなく、退屈なのかもしれません。
前述のとおり、若ければ疲労からの回復も早く、退屈しのぎに家具をかじることもあり得ます。

分離不安と退屈しのぎでは、対処法が異なるため、原因を見極めることが重要
これには、動画撮影が最も有効です。
出発前から出発後約1時間までを目安に、わんちゃんの様子を撮影されてはいかがでしょうか?

分離不安による問題行動は、出発前から出発後約40分を経過するまでに発生することが多く、一方、退屈しのぎ場合、問題行動は出発後しばらく時間が経過してから。
動物病院で、診察時に動画を見せれば、早期の治療・対処が可能になります。

わんちゃんをクレートで過ごさせることは、イタズラ防止の面で効果的ですが、長時間の利用は、個々のわんちゃんの排泄リズムや健康状態を確認することが前提です。
クレート待機が長いわんちゃん(特に女子)は、自然と摂水を控えるようになり、排尿も減るため、尿道や膀胱など泌尿器系の感染症を起こし易くなります。

わんちゃんが、ご自宅内を自由に動き回り、体が欲するだけ水を飲み、必要に応じて排泄できるのが一番だけど、それではイタズラのリスクが増えてしまうーー。
ご家族には頭の痛い問題ですね。

Furbo(ファーボ)のドッグアクティブ通知では、わんちゃんが動き始めると、ご家族のスマホに通知されます。
ご家族は、外出先から声をかけて、イタズラを未然に防ぐこともできます。
また、お留守番を頑張っているわんちゃんを褒めて、おやつを与え、ストレスを減らしてあげることも可能です。

スポーツ万能で知性が高いボーダーコリー。
日頃からストレスや運動量に気をつけていれば、きっと最高の相棒になってくれるはず。

 

 

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