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犬と猫の「医食住」の違い
2017/03/09

ドッグカメラのFurboですが・・・何かと比べられる犬と猫。

猫の日を記念して「衣食住」でなく「医食住」を中心に、犬と猫の違いを取り上げたいと思います。


【医】

猫は自宅を離れることを嫌い、自分の病気を隠す傾向が強いため、なかなか病院に来ないそうです。

しかし、日本では、2016年度の猫全体の平均寿命は15.8歳で、ここ5年間に1歳の割合で平均寿命が延びていることを考えると、健康維持は、さらに重要と言えるでしょう。

猫は1年で、人間の年齢に換算すると4歳年をとります。

また、オスよりもメス。放し飼いの猫よりも屋内飼育の猫の方が、長生きだといいます。

反対に犬の場合、最初の1年で小型~中型犬が人間の15歳相当、大型犬が12歳相当、また、2年で両方とも24歳相当にまで、成長します。

以後1年につき、小型~中型犬が4歳相当ずつ、大型犬が7歳相当ずつ、年をとります。小型~中型犬は早く大人になりますが、その後の老化スピードは緩やかで、一方、大型犬は、ゆっくり大人になって、老化が早く訪れます。

一般に「シニア」と呼ばれる年齢は、猫が7~10歳。一方、犬については、かつて犬種や体格を問わず「7歳でシニア」と言われましたが、見直され始めています。

犬・猫ともに、特にシニアには、健康診断を受けさせたいですね。

【食】

猫は、進化の歴史を通じて、ほぼ肉食です。一方、犬は肉を好みますが、肉食傾向の強い雑食です。

甘味・塩味・酸味・苦味を感知する犬は、人間に非常に似ている一方、塩味に限っては、さほど敏感ではないそうです。

猫は、犬よりも食にムラがあり、その理由は「味覚が敏感だから」とされています。

猫の味蕾(みらい)の数は、犬の4分の1しかないけれど、肉の味に反応するようにできています。猫にとって、魚や動物の肉以外のものは消化が難しいため、味蕾も肉に含まれる特定の物質(ヌクレオチド)に反応するようになり、反応がないものは、ほぼ食べないようになりました。

一方で犬は、甘味・塩味・酸味・苦味に加え、グルタミン酸塩等の旨味や、肉や脂肪に関する物質も感知します。

氷河期に小動物を捕食していた時代からペットになっても、猫は、犬に比べて、狩猟本能も生態も野生の部分を、より多く残しているのかもしれませんね。

【住】

「毎日の散歩が必要ない」というのは、猫を飼う理由の1つかもしれません。

確かに、犬には、散歩に限らず毎日何かしら運動が必要です。運動不足は、肥満や糖尿病等を引き起こし、筋力や体力を低下させ、ストレスから問題行動へと発展することが多いです。

(犬種別の必要な散歩時間表↓)

https://www.pdsa.org.uk/get-involved/our-current-campaigns/why-weight/keep-your-pet-healthy/how-much-exercise-does-my-dog-need


猫は理想体重を10~20%超えると『ぽっちゃり』、それ以上は『肥満』だと言います。

体重が1kg増えると、人間が18kg太ったのと同じなのだとか。。

肥満を予防または解消するとなれば、犬よりも、猫の方が難しいとされています。猫の運動は、多くの場合、屋内に限られ、また、強制的に運動させることはできません。従って、基本的には、摂取カロリーを抑える方法を採ることになります。

(犬・猫の体脂肪率による健康リスクと理想体重↓)

http://todaysveterinarypractice.navc.com/wp-content/uploads/2015/02/Hills_BFIRiskChart_DogsCats_4-pages.pdf

*体重はポンド表示です。キロ単位の体重をポンドに換算するには2.205を乗じてください。


ところが、猫には、絶食や急激なダイエットは禁物。

猫は、蓄えた脂肪を効率良く燃焼して、エネルギーに変えることができません。

絶食となれば、猫の体は、脂肪以外の体内組織を分解してエネルギーとして使ってしまい、これが時に肝リピドーシスという生命を脅かす疾患に発展することもあるそうです。

肥満猫を減量させるには、獣医さんと相談しながら、週の減量率が体重の0.5~2%の範囲になるように計画を立て、長期的に取り組むしかありません。

一方、犬は、蓄えた脂肪を比較的上手に使うことができ、猫よりは、ダイエットに向いているとされています。日常の運動と食事制限で、相乗効果を上げることが可能です。

それでも、できるだけ絶食やダイエットなどせずに、体重を管理したいものですね。

犬も猫も寿命が延び、それにつれて、飼い主さん達は、ますますペットの生活の質に関心を寄せるようになってきました。

飼い主もペットも、元気で笑顔の毎日を送りたいですね。

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