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雨の日はお家で新しい技に挑戦してみよう!
2019/02/20
「また雨か・・・」
愛犬も、空を見上げて、ため息をついているかもしれません。
春の使者である雨も、わんちゃん達には退屈なだけ。
一日中家の中にこもっていれば、運動不足になるし、ストレスもたまります。
今回は、雨の日を楽しく過ごす方法を、ご提案したいと思います。

雨の日でも運動が必要なの?

ご近所で聞き込みしたところ、雨の日に散歩しない理由は「小型犬には、さほど運動が必要ではないから」「皮膚病や感染症にかかるリスクが高くなるから」「ウチの子はレインコートを着せると、玄関で固まって動かなくなる」など。
中には、「雨の日でも散歩しなくちゃダメなの?」と、逆に聞かれることも。

確かに、わんちゃんの毛が濡れた状態が続くと、皮膚トラブルや匂いなど気になることが増えますよね。

歩いたり走ったりする運動は、肥満のリスクを抑え、心肺機能を鍛え、スタミナを養うのに効果的です。
また、散歩には、単に運動としてだけでなく、気分転換や脳に刺激を与える効能もあります。
可能な限り、わんちゃんを外に連れ出すことは、わんちゃんの肉体的・精神的な健康を保つ鍵といえるでしょう。
外出が難しければ、散歩と屋内での運動の役割を、分けてはいかがでしょうか?
つまり、
散歩心肺機能やスタミナ面での強化方法
屋内運動特定の筋肉や知能の強化
として考えます。

今回のブログでは、雨の日、外に散歩にいけない時にでもお家で「特定の筋肉の強化にも役立つ新しい技の覚える方法」をご紹介します。


 

バウ

「バウ」は通称「遊ぼう」のポーズ。
このポーズは、前足のストレッチに加え、背筋と後ろ足の強化になります。

わんちゃん達にとっては自然な動作なので、犬種を問わず比較的短時間に覚えられます。教えることは、主に「バウ」という言葉と動作を一致させるだけ。
一般的な教え方は、「向かい合う位置でわんちゃんを直立させ、おやつを持った手をわんちゃんの前で床近くに下ろす」という方法です。
おやつを見ると、フセをしてしまうケースが多いので、わんちゃんによっては、オモチャを使った方が良いかもしれません。

わんちゃんが、後ろ足は立ったままで、頭をおやつの位置まで下げられたら正解。
わんちゃんが動作を理解したら、次は「バウ」という言葉を教えていきます。


 

ベッグ

「ベッグ」は、オスワリの状態から前足を宙に浮かせて、背筋を地面に対して直角にするポーズ。
昔はチンチンと呼ばれたこのポーズは、腹筋と背筋を鍛えるのに有効です。
一般的な教え方は、「おやつを手に持ち、オスワリをするわんちゃんの頭上にかざして誘導する」という方法です。
小型犬の方が、上手で覚えも早いように思います。

しかし、運動神経が良いと後ろ足で立ち上がってしまいます。
お尻を床につけたままで、上体を持ち上げ正しい姿勢をとらせることが大切。
このような場合は「壁ドン」の要領を応用しましょう。
わんちゃんの背中を壁に向けた形で、向かい合って教えると効果的です。
お尻が床から離れたら、「あっ」と注意しておやつを遠ざけ、
お尻が床に付いたままなら「良いよ~」と励ましながら、ゆっくり近づけるを、繰り返します。

わんちゃんの注意は、おやつに集中しがちなので、最初は自分のお尻に意識が向かないかもしれません。
それでも、自分に何が求められているかを考えるため、疲労度は高くなります。
1回の練習は5~10分程度までに抑えて、少しずつ完成に近づけてください。
正しい動きを覚えたら、後は簡単。
「ベッグ」という言葉を教えます。


春は、色とりどりの花を背景に、愛犬の写真を撮影されることも多いことでしょう。
「わんちゃんが小さすぎて、花の高さと合わない」「いつもオスワリかフセで、変わりばえがしない」と、仰る方もおられるかもしれません。

「ベッグ」と「バウ」を利用すれば、写真の中の愛犬は、よりイキイキとした表情と動きを見せます
シャッターチャンスをモノにするためには、これらのポーズは互いが離れていてもできるようにしておきたいもの。
この段階でFurbo(ファーボ)ドックカメラを利用すると、わんちゃんには、カメラでご家族の顔が見えなくても、言葉での指示だけで動作ができるようになります。
今年は、春の思い出アルバムに綺麗な花を背景に「愛犬が主役の写真」を加えてみてください!

一緒にいるときは私たちが言ったことを理解してくれるのに、ファーボを通すとなかなか言うことを聞いてくれない…というお話をよく伺います。
「こんな機能もあった!基本から応用までファーボの使い方講座」では、ファーボを使用したしつけ方法について詳しく記載していますので、参考にしてみてください。

 

シニア犬に教える上での工夫

わんちゃんの筋肉は、後ろ足から老化が始まるため、日常から機能を維持させる運動が必要。
あくまで発熱や関節痛がないことが条件ですが、ぜひトライしてみてください。

バウは、前述と別の教え方をすれば、後ろ脚をより強化することが可能。
まず、わんちゃんが伏せた状態にして、ご家族は、わんちゃんのお腹の横に、Tの字になるように膝をつきます。
一方の手でおやつを握り、拳をわんちゃんの顎下辺りへ、もう一方の腕を後ろ脚の付け根辺りに差し込み、ゆっくりと持ち上げます。
わんちゃんの後ろ足が立ったら、拳を開いておやつを与えます。



※ご家族は、腰痛にご注意ください。

ベッグについては前述の「壁ドン」体勢で教えますが、必要に応じてご家族の両足の間にわんちゃんを座らせてください。
わんちゃんが上体を起こす際に、体が横に流れ倒れていかないように、壁とご自身の足で支えてあげると安心。

大型犬では、この段階でご家族には重労働かもしれません。
しかし、何回か繰り返すことで苦労してお腹を持ち上げなくても、腹部を手のひらでポンポンと軽く叩くだけで、わんちゃんは、後ろ足を立たせるようになります。
わんちゃんがポーズを理解したら、「バウ」という言葉を教えます。
拳を開ける時間を延ばすことで、バウの態勢を維持する時間を少しずつ延ばしていきましょう。

わんちゃんに自分の後ろ足を意識させ曲げ伸ばしさせるため、後ろ足の機能低下の始まりを遅らせることができます
後ろ足は片方だけを使わせないように、最初の伏せの態勢で、両足のパッドが胴体の脇でしっかりと床についていることをご確認ください。
これらの動作は、通常シニアの初期に教えれば大半のわんちゃんが実践でき、毎日継続することで、比較的長期に続けていくことができます。
しかし、わんちゃんの状態によっては、逆に関節を傷める可能性も否定できません。
ご家族には個々のわんちゃんの状態を見極めた上で、無理にならない範囲でとり入れていただきたいと思います。

なお、来る日も来る日も新しい技の練習では、わんちゃんも飽きてしまいます。
雨の日でも短期間外に連れ出すなど気分転換させてあげることが、長続きのコツです。

また、わんちゃんの嗅覚を使ったノーズワークというゲームがあります。
せっかくの休日でわんちゃんと一日中一緒に過ごせるのにお外にいけない…そんな時にはノーズワークをしてみても楽しいかもしれませんね。

外で出会うわんちゃん達は、胸を張って尻尾を揺らし、喜びを体全体で表現します。
ご自宅にない刺激があるから?
体を動かしてストレスを発散できるから?
個人的には「大好きなママさんやパパさんを独占できる」も、理由のひとつではないかと考えています。
彼らにとって、お散歩は、忙しいご家族が自分だけのために割いてくれる時間。
きっと「見て!ママ(パパ)と一緒だよ!」と言ってるんでしょうね。

雨の日でもわんちゃんが家族との大切な時間を有意義に過ごせるように、屋内での運動を工夫してあげましょう。

 

 

 








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