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人間だけじゃない!犬にも悪影響なPM2.5や花粉、その対策とは?
2019/03/06
関西では、2月上旬にはPM2.5の予報が報道されました
1月下旬のスギ花粉とともに、例年に比べ1ヶ月近く早い飛散で、特にPM2.5については「窓を開けない」「マスクを着用する」、さらに「不要不出の外出を控える」と注意も。
このような報道は、昨年の台風と地震以来のことで、かなり驚かされました。

「人体に悪影響」と報道されているPM2.5や花粉ですが、実は犬の体にも悪影響があることがわかっています。
アレルギー反応以外にもガン発生の原因にもなりうるとか。
今回は、大切な愛犬の体を守るためのPM2.5や花粉対策をご紹介したいと思います。

 

 

PM2.5の影響は犬にも?

PM2.5は人間では主に呼吸器に悪影響を与えますが、人間以外の動物への影響も懸念されています。
体が小さければ小さいほど、影響は深刻化します。
大気汚染で悪名の高いメキシコで、犬の呼吸器だけでなく脳に炎症等が多く見られました。
また、米国のある大学の調査によると、大気中の汚染物質の中には、発がん性物質が含まれ、将来的にガンを引き起こす原因になると発見されました。
PM2.5などの大気汚染は犬の体にも確実に影響を及ぼしています
PM2.5以外に花粉も犬を苦しめている!
関連記事:犬も苦しむ花粉症

 

 

犬の為のPM2.5対策とは?

 

まずは知ることが大事

PM2.5対策では、最新情報の入手が不可欠
以下のサイトではそれぞれ、時間毎の風向き、PM2.5や花粉の観測情報を掲載しています。
2種類以上のサイトを定期的に確認して、より詳細な最新情報を入手することがおすすめです。

日本気象協会のウェブサイト
https://tenki.jp/pm25/

今日と明日のPM2.5予報と黄砂情報
https://china-pm25.com/pm2.5/

リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
http://aqicn.org/map/japan/jp/

 

お散歩のケア

一番危険度が高く、対策が必要なのが犬のお散歩
車の交通量が多い時間帯や時間別の風向きなど、お住まいの地域について、あらかじめPM2.5の量を調べておくことは、非常に大切。
都会では、車の交通量も周辺地域のPM2.5の量を左右します。
また、近くに発生源がなくとも、風向きにより離れた場所から流れ込む可能性もあります。
PM2.5などの汚染物質が少ない時間帯に、お散歩を済ませてしまいましょう。

また、気温が高い日は、できるだけ木々の中を歩き、川があれば(気温より川の水温が低ければ、大気中の汚染物質は川の流れに沿って水面上を流れていくため)土手の上の方を、流れに沿って歩くように心がけましょう。

気温が比較的低い間に限り、試験的に、お散歩の際に綿素材のシャツの上にレインコート等を着用させるのがおすすめです。
フリースやウールは、静電気を発生させ汚染物質を引き寄せるので避けた方が無難。
レインコートはすべりの良い素材が多いので、帰宅したら着用させたまま外側を粘着テープでコロコロすることで、朝夕2回使用可能です。

そして、散歩には充分な飲み水を用意しましょう。
獣医さんによると、一日の水分摂取量を確認することが大切とのこと。
ペットボトルに水を用意して、そこからボウルに移すようにすると、摂取量が分かりやすくなります。
特にお留守番の多い子は、水分摂取を自然に控えるようになるので、気を付けるようにとのこと。

愛犬の目のトラブルが心配なら、ゴーグルの着用をおすすめします。
以前、お散歩中に出会ったポメラニアンが着用していたので、ママさんに尋ねたところ、花粉シーズン前に何回か室内で着用させて慣れさせたら、以後は特にゴーグルを気にせずに快適に散歩できているそうです。

 

帰宅後のケア

帰宅後は、ブラッシングのあと、赤ちゃん用のおしりふきで足裏を重点的に、また、外毛(お腹側も)を軽く拭きとり、体に付着した汚染物質を取り払いましょう。
リビングに入る前に玄関や家の外でやるのが良いでしょう。
蒸しタオルを利用すれば、疲れをとるのにも効果的だとか。

帰宅後、充血や目やに等をチェック。
目やには、色や固まり方などを確認。
獣医さんによれば、高齢になると涙の分泌量が変化するそうです。
ちなみに私の愛犬はドライアイ傾向で、目やにがカピカピに乾くので、必要に応じて目薬を差します。

考えられる限りの工夫は実行しているものの「犬もマスクを着用できたら良いのになぁ」と思います。
特に愛犬が呼吸器疾患だったら、煙・化学物質・アレルギー物質・カビまで防除するという商品も市販されています。

大半のペットの犬達にとって、散歩は、運動よりも気分転換の意味合いが強いと聞きます。
飛散の状況がひどければ、思い切って散歩をあきらめるのも、ひとつの選択肢。
マスク着用は、あくまでストレスにならないことが前提と、考えた方が良いかもしれません。
犬用マスクの一例↓
https://www.dogpollutionmask.com/product/dog-pollution-mask-yellow-smoke-chemical-allergy-mold-and-smog-air-filter-mask/

お散歩ができなくても室内で運動、ストレス解消が可能!
関連記事:
雨の日はお家で新しい技に挑戦してみよう!

 

室内の空気も清潔に保つ

犬にとっても屋内の空気が健康に大きく影響します。
お留守番が多い子であればなおさら。
こまめに外の新鮮な空気と入れ替えをしましょう。

屋外の空気が一番きれいな時間帯に、空気を入れ替えます。
一か所の窓を全開にするよりも、複数個所の窓を少しだけ開ける方が、空気の入れ替えには効率的。
きれいな空気をどう保つかは難題。
壁に通気口がある場合は、これの内部にフィルターを貼ることも大切。
お風呂場やトイレの換気扇もお忘れなく。
エアコンには空気清浄機能がついた製品もあるけれど、メーカーに訊いたところ、やはり付属的な役割なので、空気清浄機の方が効果的だそうです。
最近は、PM2.5にも対応可能な製品もあります。
なお、旧型の空気清浄機でも、裏面に別売のフィルターを付けると、ペットの毛が付きにくく、内部の掃除が少なくなるそうです。

我ながら「神経質すぎる?」と思うことがあります。
それでも、確実にPM2.5や花粉は増える傾向にあり、愛犬の健康や健全な日常生活を守れるのは、家族しかいません。
皆さんには、ご自身や愛犬にとってストレスにならない範囲でヒントを活用していただければ幸いです。

待ちに待った春を、ご家族も犬達も元気な笑顔で迎えられますように!

 

 

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